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Mini Manual (Japanese)
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1994-01-13
|
11KB
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99 lines
Adobe PhotoshopTM Compatible Filters
FotoMagic Series 1
フォトマジック シリーズ1
発売元:ミノルタ事務機販売株式会社
開発元:株式会社リングオブファイア
デモについて
FotoMagicはAdobe PhotoshopTM のプラグインフィルターです。
Adobe PhotoshopTMか、プラグインフィルターをサポートする他のアプリケーションでも使えます。それらの アプリケーション へのインストールはそれぞれのマニュアルを参考にしてください。
一般的に難解とされるPhotoshopの中では分かりやすい機能に属するのがフィルターです。カメラのフィルターの本来の役目でもある(特殊効果フィルターもありますが)色調補正がPhotoshopのフィルターでも出来ないだろうかと考えたのがこの製品開発の最初のきっかけです。時間、フィルムの種類、蛍光灯などの室内の悪条件等により限られる撮影時の補正の限界を補う、あるいはそれ以上にクリエーティブな画像処理を可能にしたのがFotoMagicです。ここでひとつお断りしておかなければならないのがFotoMagicはRGBモードでしか働かないことです。なぜなら撮影時の補正を後処理で可能にしたことと、色調補正は光学的な理論に基づいているためです。よって紙に印刷するために黒を発生させるCMYK方式では演算が不可能ですので今回はRGB方式のみとしました。フィルターをかけた後でCMYKに変換して下さい。RGBモード下で最終出力機器のカラー表現領域を認識し、それにモニター上の画像をマッチングさせるApple社のColorSyncなどの出現によりRGBモードでの補正能力が今後ますますクリエーターにも問われることと思います。その意味において今まで難解だったRGBカラースペースの色調補正のインターフェースに新しいアプローチをし、直観的に色調を変更できるFotoMagicの存在意義は大きいと思います。
最低限必要なシステム
フォトマジックは、バージョン6.0.7のマッキントッシュ オペレーティングシステムでも動作しますが、できれば、システム7以上のご使用をお勧めします。プロセッサは、最低でも68020が必要です。ただし、快適に使用するためには、68030または68040プロセッサ搭載のマックのご使用をお勧めします。
注: ここでは、特に明記のないかぎり、システム7を使用しているものとして説明を行っています。
デモ版インストレーション
1)FotoMagicのフォルダーをダブルクリックしてください。
2)"Installer"のアイコンをダブルクリックしてください。
3)名前を入力してください。
4)会社名を入力してください。
5)シリアル番号を"1001QZ11DEM1"と入力してください。
6)インストールするフィルターを英語版か日本語版にするかを
選択してください。
7)プラグインフォルダーを選択してください。
8)インストールボタンをクリックしてください。
9)インストーラが終了したならOKボタンを押してください。
デモ版の仕様
デモ版はプレビューウインドウのみに働きます。開いている画像そのものにはかかりません。その他は製品版とまったく変わりありません。デフォルトで入っているプレビューで効果を確認するか、画像の部分(100×100ピクセル程度)を選択し、いったん画像の外側をクリックし(デスクトップにもどる-システム7でのみ有効)再度Photoshopにもどります。そしてプレビューウインドウをクリックしてください。するとコピーされたイメージがプレビューウインドウに現われます。
カラーエクスパンダ
カラーエクスパンダは、関連し合う2通りの効果を生むフィルタです。このフィルタの第1の用途は、画像の持つ色のレベル差を大きくしたり、小さくしたりすることにあります。第2の用途は、イメージをシャープにする効果を出すことです。光学的には、ぼかしは、イメージの陰影差や、色あるいはコントラストの変化差が細かいことを意味します。色のレベル差を大きくすることにより、そうした細かな差が減り、見掛け上シャープさを増すことができます。カラーエクスパンダは隣り合う色を結合して、一つの色からなる陰影を形成したり、あるいは陰影の差を広げたりすることができます。「シャドウ」と「ハイライト」は個別に変更可能であり、これによりイメージをきめ細かくコントロールすることができます。
カラーフィルタ
FotoMagicの中で光学的な色調補正の理論を明快に実現しているのがこのColorFiltersです。実際の撮影時にレンズの前にかぶせるCCフィルターの効果をシュミレーションしています。Photoshop自身のもつ色調補正機能はカラーバランスなどに見られるようにRGB、CMYの各色合いをプラス、マイナスの方向に動かすことにより成り立っています。しかし、実際の撮影時のカラーフィルターの働きは違います。例えばピンクのフィルターをレンズにかけてファインダーを覗くと、被写体のなかの赤味をもっているものは全く変わりません。それとは逆にその他の色はピンクの色に影響されて違って見えるはずです。この働きはPhotoshop自身の機能とは全く逆の結果をもたらします。実際のフィルターでは一番上にある「彩度」のカラーバーから好みの色を選択します。選択した色は下の表示ボックスに現れます。また他のFotoMagicフィルターにも共通することですが、この表示ボックスをクリックするとアップルのカラーウイールが現れ、ここでも変更が可能です。
「色相」
カラーバーを使用して、フィルタ処理する色相を選択してください。ポインタをスライドさせて、任意の色を選択することができます。選択した色を見たい場合は、「シェード」および「強さ」を増やしてください。これを行わないと、選択した色がサンプルカラーウィンドウに表示されません。選択部分の目的の色と同じ色を追加すると、色の明度が増します。目的の色の補色を追加すると、色の明度が落ちます。ですから、特定の色の明度は、2つの方法で増減することができます。すなわち、特定の色の明度を直接増減させるか、その逆に補色の明度を増減させるかのいずれかです。
入力ボックスの最下部にはRGB表示があり、現在の色相と純度、濃度値に最も近いRGB値が示されます。
「シェード」と「強さ」と「露出」
「シェード」は、色の彩度をコントロールします。「強さ」は色の明るさのコントロールであり、これと混同してはいけません。例えば明るいピンクの純度または彩度は、鈍い赤より低くなります。「シェード」が低いほど、色は白または灰色に近づきます。「強さ」は色の明るさをコントロールし、明るさが落ちるほど、色は黒に近づきます。「強さ」は正負両方の値を取ることができますから、カラーフィルタは色を加える方式のフィルタと古くからある色を減色させるフィルタのどちらの働きもすることができます。つまり、選択部分への加色または減色のどちらでも行うことができます。
色を設定すると、「露出」を使用して、選択部分の露出をコントロールすることができます。この機能は画像に追加された色ばかりでなく、画像自体もコントロールします。-100%から+100%の範囲の値の設定することで可能であり、正の値にすると、選択部分が明るく、負の値にすると、選択部分が暗くなります。極端な色補正を行ったり、選択部分がすでに暗すぎたり、明るすぎたりする場合は特に、「露出」を使用して補正を行ってください。選択部分で、もともとある色合いと同じ色を加えた場合は、少しポスタリゼーション効果になりますがが、これは「露出」を抑えることである程度防止することができます。逆に、すでに暗い部分から色を削除するためには、しばしば「露出」値を大きくしなければならないことがあります。
「描画色(foreground color)」と
「背景色(background color)」の選択
「描画色」と「背景色」選択機能を使用するためには、フォトショップのカラーピッカーかスポイトツールを使用し、前もって描画色か背景色を選択しておく必要があります。「描画色」は、または「背景色」ボタンをクリックすると、対応する色がサンプルカラーウィンドウに表示されます。
この機能は、イメージの一部に含まれる特定の色を別の部分に含まれるフィルタ色として使用したいとき特に便利です。
カラーノイズ
カラーノイズは、主にランダムにピクセルカラーを変更するためのフィルタです。このフィルタは、指示された色をスライダーで加色または減色して、選択部分でその色が占める割合をコントロールします。例えばイメージに赤をランダムに追加したい場合は、色相バーから赤を選択して「シェード」と「強さ」を調整するか、あるいは「描画色」または「背景色」ボタンを使用して対応する色を選択します。
色を設定すると、「カバー(適用率)」を使用して、選択部分全体に対して指示された色を適用する率をコントロールすることができます。
「ランダム(ランダム混合)」
「ランダム」機能を使用して、「色相」と「シェード」、「強さ」の値に基づくランダムなカラーパターンを生成することができます。「カバー」の働きは、通常の操作のときの働きと同じです。
カラーレンジャ
カラーレンジャは2通りの効果を生むフィルタです。一つは8つのカラーレンジを使用したフィルタ処理、もう一つはモノクロームイメージの生成です。モノクロームイメージもまたカラーレンジを8つまでもつことができます。輝度に基づく8つのレンジは、横長のグレイスケールの7つのポインタを使用して調整します。第1レンジは、グレイスケールの左端から最初のポインタまでです。最後の第8レンジは7つ目のポインタからグレイスケールの右端までです。
色を指定する最も一般的な方法は、カラーサンプルボックスをクリックすることです。カラーサンプルボックスは8つあり、8つのレンジそれぞれの値を表わします。「スケールアップ」または「スケールダウン」ボタンをクリックすると、選択されている色に基づく上方向または下方向のスペクトラムを作成することができます。「グラデーション」ボタンをクリックすると、最初と最後の色の間の色レベル差が等間隔のグラデーションが作成されます。
サンプルボックスの色を隣りのボックスに移したい場合は、左または右方向の矢印をクリックしてください。矢印の示す方向に色が転送され、カラーピッカーが呼び出されて、転送した色を変更することができます。
図3と図4の「透明」と「不透明」という文字に注意してください。通常のモードは、カラーレンジャがフィルタ機能の働きをし、新しい色が既存の色に重ねられる「透明」モードです。「不透明」モードでは、元の色は削除され、新しい色だけ表示されます。モノクロームのイメージを作成するときは、不透明モードが有効です。
カラーリバーサル
カラーリバーサルの主な働きは、白黒やカラーのイメージを反転する機能にあります。ネガフィルムはプリントをするために、全く違ったカラースペースを使ってもっています。「ネガフィルム」オプションはネガフィルムをポジに変換するときに有効です。変換時にはシャドー、ハイライト、露出を個別にコントロールできます。
スキャンされたネガを変換するときは「ネガフィルム」のチェックボックスをクリックします。これにより、このフィルターはネガフィルムを自動的に補正した値で色変換します。フィルムのタイプの違い、撮影時の環境、スキャンのされ方、などによりえられるポジイメージは異なります。白黒のネガフィルムの反転にはこのオプションを使用しないで下さい。
カラースケーラ
カラースケーラは、元のイメージからモノクロームイメージを作成するためのフィルタです。「色相」と「シェード」は、目的のモノクロームの選択に使用します。カラースケーラは元のイメージの輝度に基づいて滑らかなモノクロームイメージを作成しますから、カラーサンプルボックスには、選択した色から作成された色の中央の色が表示されます。
コントラスト」機能を使用して、シャドウおよびハイライト部分のコントラストを強くすることができます。異なる色が隣り合っているために、見掛け上はコントラストが強いのですが、絶対輝度としてほとんどコントラストに差がないことがよくあります。「コントラスト」の 「バイアス」チェックボックスをクリックすると、輝度ではなく色に基づいてコントラストが強められます。
カラーシフタ
カラーシフタは、すべてのピクセルカラー情報を選択された色にシフトします。このフィルタの最大の目的は一つの色を選択することですから、「露出」や、「シェード」、「強さ」の設定機能はありません。RGBのポインタをスライドさせるか、クリックすると、バーの右側に自動的に対応する色の値ボックスが現れます。「描画色」または「背景色」ボタンを使用して、フォトショップの現在の描画色または背景色を取り込むこともできます。
カラースイッチャ
画像を様々な非現実的な色合いに変換するフィルターです。写真撮影時の赤外線フィルムで得られる結果をシュミレーションしています。但し、実際のフィルムで得られる色調は一つだけですが、このフィルターにより無限ともいえる特殊効果的な色合いを画像に与えることができます。